漢方でむくみを改善するには、どこが、どのようにむくんでいるかを診ることが重要です。毎朝、手や顔がむくむという方もいらっしゃれば、午後からの足のむくみでつらい方もいらっしゃいます。むくむ場所や時間帯によって、むくみの原因は異なるため、使用する漢方も変わります。また、ホルモンバランスの影響によるむくみで悩まれている方も多いです。月経前症候群(PMS)のむくみなどが、それにあたります。また、甲状腺ホルモンの影響でひどくむくむ方もいらっしゃいます。
大事なのは、結果としてのむくみに対処するのではなく、むくみを起こした「原因」に対処することです。
胃腸を元気にする必要があったり、冷えを改善する必要があるケースもあります。
気血を補い疲労を解消する事、血流を改善する事、ホルモンバランスを良くする事が必要なケースもあります。このように原因に対処する事により、結果としてむくみが改善していきます。
むくみは、他のお悩みと合わせてご相談される事も多くあります。
むくみはダイエットの大敵ですので、漢方ダイエットではむくみの解消を必ず行いますし、冷えの改善においてもむくみがある場合は必ず対処します。
メインのご相談は「むくみ」以外のことでも、合わせて効率よく解消できることも多いです。
毎日カウンセリングをさせていただく中で、「解毒」できていないことによるお悩みが多くなってきていると感じます。現代人にとっては、必要な栄養素を補う以上に、体内の老廃物をしっかり出す事の重要性が上がってきています。つまり体のゴミ捨てが苦手になってきているのです。糖尿病をはじめとする生活習慣病も、すべて漢方的には「解毒力」の低下です。高齢化による解毒力の低下もあるでしょう。生活習慣においても慢性的な運動不足などは溜まりやすい生活に傾いてきます。
ですから私が自分自身の健康のために普段意識しているのも「解毒」です。自分自身に使用する漢方を選ぶときも、基本は疲労物質や老廃物をためないように、むくみ(水毒)を防ぐものも意識して選んでおります。
「解毒」という考え方がある漢方は、むくみを含む、様々な老廃物が溜まりやすい現代に適した技術です。
お体に合う漢方の選定、生活習慣のお話も含めて、効率の良い改善法をご提案しております。