PMSは「エストロゲン」や「プロゲステロン」などの女性ホルモンの変動により起こると言われています。
このような、ホルモンバランスの崩れによるトラブルの改善は漢方が得意とする部分です。
漢方では心や体は繋がっていてそのバランスをとる事が重要だと考えます。
「女性ホルモンの調節をしてバランスをとる」という方法は漢方独特のもので、病院や、市販の薬にはできません。
生理前だけでなく、生理痛や生理後の不調など、生理にまつわる不快な症状は全て漢方の得意な分野です。
体質に合わせて漢方の組み合わせを考え選択していきますが、ここでは、よくある3つのパターンを紹介します。
気の巡りを良くする
漢方では、PMSは主に気の巡りが悪くなって起きていると考えます。
「気の巡り」とは現代で言う自律神経やホルモンのバランスの事です。
そんな言葉がない時代から「気」という概念で表現してきた漢方の言葉です。
気の巡りが悪くなっている場合は、気を巡らせる漢方を使用します。
血の巡りを良くする
「気」と「血」は合わせて動いています。
そのため、気を動かす場合は血も動かしてあげるとPMS改善の効率が良くなるので、気のめぐりを良くする漢方と、血の巡りを良くする漢方を、組み合わせて使用します。
また、生理痛や排卵痛など痛みがある場合は、子宮内の血流障害があると想定して、血の巡りを良くする漢方をご提案します。一部の不正出血などにも使用します。
根本から冷えを取る
冷えが強いと気血の巡りが悪くなりPMSの症状がひどく出ることが多いです。
カイロなどで温めるとよくなる症状などは、漢方で温めて内から冷えをとっていくと改善します。気血を良くする漢方の効果も引き上げてくれます。
身体からのサインをキャッチして、病気に発展させないように未病の段階でよくしていきましょう。PMSや生理痛、婦人病関連のお悩みは、ぜひ一度ご相談ください。