011人1人の頭痛の
原因を突き止める
慢性の頭痛で痛み止めを手放せない方が多くいらっしゃいます。 一般的に頭痛のほとんどは片頭痛と緊張型頭痛で、全体の8割近くを占めるといわれています。西洋医学的には、片頭痛は血管が拡張することで起こり、緊張型頭痛は筋肉が収縮することによって頭痛が起きるとされています。
一方、漢方ではそのようなざっくりした分け方ではなく、体質や環境など個々の状況によって、原因も様々であると考えます。片頭痛と緊張型頭痛の混合している複雑な頭痛も多く、身体的・精神的なストレスによって脳の過敏度が増し脳過敏症候群の症状の一つのような頭痛症状の出方もありますし、女性であれば片頭痛と月経が連動して起きるといったホルモンバランスが関与しているケースもよくあります。気象病と呼ばれる気圧に連動して起こる頭痛もありますし、体が冷えて頭痛が出る場合もあります。
漢方の世界では、そうした症状や体質を診て、なぜその頭痛が出ているか?というところを突き止めていきます。重く痛む、刺すように痛む、締め付けるように痛むなど、痛み方も様々ですし、痛むタイミングや、頭のどの場所が痛むかによっても使用する漢方が違ってきます。 西洋医学では「痛み」を抑える治療をするのに対し、漢方では、頭痛自体をなくし、痛み止めを使わなくてよいようにしていきます。