01就労人口の約6割は
疲れている
また、昔と比べると、疲労の質も変化しているようです。
休息すればよくなる短期的な疲労ではなく、休息をとっても体や脳の疲労が回復しないといった長期的な疲れへと質が変わったとされています。
しかし、人間はこの「疲労の警告」に気付けない事があるとわかってきました。
これは脳が発達した人間特有のことで、動物の中で唯一人間だけが過労死する理由でもあります。
本当は、疲れているのに、意欲や欲望や社会的、家庭的な責任などが疲労感を隠してしまうのです。
その結果「気付かないまま疲労が蓄積していく」という事になります。
では、何が原因で疲労が引き起こされているのでしょうか?
疲労の原因は「活性酸素」という、酸化作用が非常に強い酸素です。
活性酸素は、運動やデスクワークなどで、体や脳の細胞がエネルギーを作り出すときに大量に発生します。
活性酸素には強力な酸化作用があり、体を守ってくれる働きもあります。
その一方で自らの細胞自体も見境なく攻撃してサビさせ、ボロボロにさせてしまいます。
どんな疲労もメカニズムは同じ、やはりキーワードは「活性酸素」です。
活性酸素の発生により細胞が酸化して疲労物質がたまります。これは、脳、神経、血管、胃、腸などの内臓、筋肉、皮膚などどんな場所でも起きます。
人間の体には溜まった疲労物質を除去する仕組みもありますが、その処理が追い付かないほどの日々の過労や睡眠不足やストレスがあったり、疲労物質を除去する力自体が弱っていると長期的な疲労に発展します。
例えば、目が疲れている場合、目を酷使する事が原因ではなく、自律神経が引き起こす脳の疲労が原因です。
また、徹夜など極端に疲労すると耳鳴りやめまいといった自律神経の不調が出てきます。その不調が体や臓器に及ぶと免疫系やホルモン系の不調から他の病気になるリスクも非常に高くなります。
そして一番疲れているのも「自律神経」です。絶えず酸化ストレスにさらされているため人間の体で一番疲労を起こしやすい場所なのです。
つまり、活性酸素による酸化ストレスから自律神経を守る事が、長期の疲労を回復するためには大変重要という事になります。
疲労をとるためには、活性酸素で傷ついたボロボロの細胞で抗酸化能力が発揮できる抗酸化剤が必要です。
また漢方には気を補う「補気(ほき)」という考え方があります。
有名な高麗人参や黄耆と言われる補気できる生薬を主体として、エネルギーを補う漢方薬が数多く揃っています。
補気を行う事で、人間の身体に元々備わっている「疲労物質を処理する能力」も高めることができます。
これは、体のコントロールセンターである自律神経の疲労を効率よく除去できる方法です。
長期の慢性疲労の方にも、抗酸化物質と、体質に合った補気の漢方薬を組み合わせることによって、速やかに効果を実感していただくケースが多いです。
疲労に負けず、毎日アクティブに活動している現代人にはどうしても「抗疲労」という考え方が必要だと感じています。
「慢性疲労症候群」は、ウイルス感染により引き起こされている事が一つの理由である事がわかってきました。
何もしていなのに疲れが溜まっていく、という場合「慢性疲労症候群」かもしれません。
ただ、当店にもご相談はありますが、全体から見ると0.5%ほどの患者数だと言われており、ほとんどの方は慢性疲労症候群ではなく長期的な疲労で悩まされていると思います。
当店では、さまざまなご提案ができます。疲労でお悩みの方は、まず一度ご相談ください。
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