01うつ病は、
「抗うつ剤」だけでは治せない
精神科で、抗うつ剤による治療を受けている方も多くいらっしゃいます。
しかし、抗うつ剤だけでは、うつ病はなかなか良くならないという現実があります。
病院のうつ治療では、一般的に「SSRI」という抗うつ剤が使用されます。
「SSRI」は、脳内の「セロトニン」という脳内化学物質を増やす事を目的としています。
セロトニンには、精神を安定させる作用などがあり、うつ病の治療において、一定の効果があります。
しかし、うつ病は、セロトニンを増やしただけで解決するほど単純でないこともわかっています。
SSRIだけでは、3割ほどまでしか改善しないという大規模な研究評価もあります。
つまり、抗うつ剤だけでは治せないとわかっていても、他に方法がない、というのが日本のうつ病治療の現状なのです。
最近では、このことが、うつ病を長引かせて、悪化させる理由としても考えられています。