01漢方薬局は
どこでも同じじゃないの?
結論から申し上げると、漢方薬局は、どこでも同じではありません。 取り扱う漢方の種類や、どのような処方をするかは、薬局ごとに全く違います。
薬剤師や登録販売者の免許を持っていても、漢方についての専門的な知識は独学で学ぶことがほとんどです。
そのため、それぞれの薬剤師や、薬局ごとに独自の考え方を持っています。 つまり、同じ病気や症状でも、薬剤師や薬局によって選ぶ漢方薬は全く違うのです。
結論から申し上げると、漢方薬局は、どこでも同じではありません。 取り扱う漢方の種類や、どのような処方をするかは、薬局ごとに全く違います。
薬剤師や登録販売者の免許を持っていても、漢方についての専門的な知識は独学で学ぶことがほとんどです。
そのため、それぞれの薬剤師や、薬局ごとに独自の考え方を持っています。 つまり、同じ病気や症状でも、薬剤師や薬局によって選ぶ漢方薬は全く違うのです。
漢方には沢山の種類があり、体質や症状に合わせて、数種類の漢方を組み合わせて使います。 ここが、薬剤師や薬局の腕の見せ所で、難しい所でもあります。
「〇〇の症状だから〇〇湯」とった選び方では、漢方薬が効果を発揮しないケースがよくあります。選んだ漢方が体質に合わなければ、効かないのです。 合わない漢方を飲んだせいで、不快感などが出る事もあります。
また「効く」と「治る」は違います。 薬を飲んでひとまず症状が出なくなる事を薬が「効いた」と言います。 二度と同じ症状が出ないようにする事を「治る」と言います。
漢方は「治る」を大事にしている医学です。 「治る」ためには自分自身の自然治癒力を高めていく必要があります。 漢方を使って自然治癒力を高めていくことができますが、どの漢方が合うかは、体質によって違うのです。
大事なことは、信頼のおける漢方の専門家に話を聞いてもらって体質に合った漢方薬を選んでもらうことです。ただ、現在の日本では漢方の専門家を見つけることが容易ではありません。
では、どのようにして漢方薬局を選べば良いのでしょうか?
実は、良い漢方薬局には、共通するポイントがあります。
ここでは、良い漢方薬局を見極めるためのポイントを5つご紹介します。
一つ目のポイントは、時間をかけて話を聞いてくれるかどうかです。 相談に来た方に合った漢方を選ぶためには、その方の話を聞くことがなにより重要です。
今現在の症状だけでなく、どんなきっかけでそのつらい症状が起こるようになったか等の背景もしっかり確認しているかどうかが大切になります。 体質を知るためには日頃の生活習慣の確認も重要です。体質は生まれ持ったものもありますが、生活習慣によっても大きく変わります。
このように詳細な話を聞くためには1時間以上かかることもよくあります。 そのため、話を聞くことを大切にしている漢方相談薬局は、「完全予約制」となっている事が多いと思います。
2つ目のポイントは、わかりやすく説明をしてくれるかどうかです。
改善までの期間やコストなどを具体的に説明してくれるか? よくなるまでの道筋を立てて説明してくれるか?
このようなことは、想像以上に重要です。 不思議な話ですが毎日漢方相談をしていると「話を聞いただけで体調が良くなった」とおっしゃる方がいます。
なぜ、そのようなことが起きるのでしょうか?
それは会話の中で解決までのプランや問題点をわかりやすく「説明」してもらったからだと思います。説明を受ける中で、何が問題で、どうしたらよいのかが明確になります。ご自身が進むべき道がはっきりしてくると、希望が出てきて元気になれるようです。
また、漢方的な視点から見ると「気」が巡ったのだと思います。
わかりやすい説明を聞いたことで、身体の不調やストレスで停滞していた「気」が流れ始めたということです。
西洋医学的にいうと自律神経によい影響が出たのだと思います。
このように、困った辛い症状を抱えてきた方の不安をとってくれるような説明があるかどうかは、優秀な漢方の専門家を見極める上で重要なポイントになると思います。
3つ目のポイントは、買った後も気にしてくれるかどうかです。
売って終わりではなく、提案した漢方を飲んでどのような変化があったか、どう改善したかを確認することは極めて重要です。
最初に買った漢方で良くなった場合はそれで終わりでも良いですが、良くならない場合は原因を探る必要があります。
また、症状に変化があった場合は、ずっと同じ漢方ではなく症状の変化に合わせて漢方も変えていく事が求められます。
良い漢方薬局は、再来店予約、電話、メール、LINEなど、なんらかの方法で、漢方を飲んでどうだったか?を確認していると思います。
このように、買った後のことも気にしてくれるかどうは、良い漢方薬局を見極めるポイントとなります。
4つ目のポイントは、常に最新の知識や理論を研究しているかどうかです。
西洋医学と同様に、実は漢方の世界も日々進化しています。
古い漢方薬だけでなく、新しい漢方薬の使い方や考え方の知見があるかどうか?
漢方の効果を引き出すための新しい栄養素や機能性食品などの知識があるかどうか?
このようなことは、良い漢方薬局を見極める上で重要な視点です。
優秀な漢方相談薬局は、常に最新の知識や理論を研究し、現代的なアプローチの研鑽も欠かしていないので、そのような説明や提案があると思います。
流行りの健康法や健康食品の事にも詳しい場合が多いです。
5つ目のポイントは、客観的な事実として実績があるかどうかです。
今は、インターネットで検索すれば、そのお店で漢方を購入したお客様の感想などを気軽に見ることができます。 また、良いお店は繰り返し来店する方が多く、紹介も多いので、自然とお客様が増えていきます。 そのため、お客様の出入りが頻繁にあるかどうかは、実績を見るための、一つの基準になると思います。
さらに細かい話になりますが、お客さまの評価が高いお店は、店内が清潔で、案内するスタッフの人柄が良い場合が多いです。
以上、良い漢方相談薬局に共通した項目をまとめてみました。
お客様に選んでいただける店になるのは、日々努力の積み重ねだと考えています。ぜひ厳しい目でご判断していただければと思います。
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